ゴルフクラブにおけるシャフト上には外圧(手に持ったり、振ったり)によって振動が
ヘッドの先からシャフトバットエンドまで行ったり来たりします(応答振動)。
この振動は、変位しながら行き来しますので、正しくは「変位応答共振」と呼ばれています。
変位するということは、そのクラブの性質と関連して下記のような結果が生じます。
・ダフリやすい(重力振動が下方側に大きく出ている)
・巻き込みやすい(重力振動と横振動の割合が重力振動のほうが大きい
・掴まらない(重力振動)の上方側が大きく出ている
・走らない(横振動の右方側が大きい) など…
良いクラブとは、横振動、それも振っていく側、つまり左方向の振動が大きく出て
重力振動が小さいクラブのことです。要約すると… シャフト上に生じる重力振動(上・下)
と、横振動(左・右)の合成によってクラブの性質が決定されています。
HFP(圧高周波)加工では、圧高周波を照射することであらかじめ物体の塑性を変化させ
振動の起き方、伝わり方、方向性 をデザインする技術です。
加工により重力振動を小さく、横振動左方側を大きくする作用を施したもので
ボールのつかまりが向上しシャフト全体の たわみ戻りが増大します。
プロの言葉を借りれば…
「掴まえやすく、良くはじき、扱いやすく、飛ぶクラブ」となります。
HFP(圧高周波)加工 性能検証動画